有料
生の演劇をほとんど観たことがなかった私が、思いもよらず大変引き込まれ感動の涙が出ました。じっくりと小劇場で見させていただく迫力!演者の表現がビシビシ伝わってきます。
「PANIC」では英語・中国語・日本語、多国語mix会話がそのまま続く形式の同時字幕。しかも、小道具はトイレットペーパーにショッピングカート。
物語のPANICに拍車をかけるPANICな演出にぐんぐん引き込まれあっという間の40分。
なんだか普段使わない脳みそをフル加速で回転させて舞台の世界観にネジこまれていくような不思議な感覚を味わえました。
「遺すモノ」では打って変わり、昔話の堅苦しさを全く排除したPOPでユーモアのある導入。
すっかり「PANIC」の肩の力も抜けた頃、ずどーんっ!と「むこう村」の舞台に引きずり込まれ、自分もこの村に嫁に来た住人のような気分にまで入り込みました。
自分であればいったいこの事態をどの登場人物のように感じ生きて行くであろうか・・・。
ちょっと待ってよ~とどうすることもできない何とも言えない悲しみに包まれ、それでも待ったなしに終わりの日が近づいて来るストーリーに、最後の方は場内からもすすり泣く音。
そして終わり方が…これがまた!とても印象に残りました。感動。終わった瞬間、演劇初心者の私が涙流して大拍手。まんまとハマってしまった感じです。御見事!!
By.M.K
『人間の生きる価値とは何だろう。』そんなこと自然に考えさせられる2作品であった。 洗礼された舞台は、役者と演出家がテーマと真摯に向き合い、互いの存在が刺激し合い作り上げられた空間なのだと感じた。
【パニック】 多言語が交叉することで、現代の日本の闇をさらに色濃く表現していた。この結末に、妙に納得している自分自身が恐ろしくなった。
【遺すモノ~楢山節考より~】20代の新妻が、70の老婆にみごとに変化していく。ラストシーンは老婆が神々しく見えた。演技・演出圧巻。
By.ふう
中2女子です。「パニック 」は、良い意味で心臓に悪い舞台でした。「遺すモノ~楢山節考より~」は、大小の枠だけで色んな世界が観えました。ラスト5分泣きました。
泣いた理由は・・・観ればわかります!!
By.おつきみ
「PANIC」日本×マレーシアcast
「遺すモノ~楢山節考より~」
撮影:和田咲子