有料
2019年1月24日(木)
~1月28日(月)
会場:木馬亭
ニジノフルバショ
2018年3月の旗揚げ以来、6作品79ステージという驚異のペースで、本気の芝居を上演してきた東京アフロがお送りするのは、『偶然が積み重なりアパートの一室に集まった、“鈍くさいけど愛おしい人々”が巻き起こすセンチメンタルコメディ』。思い切り笑っているうちに、いつの間にか、親子の絆、夫婦愛、友情に涙が溢れてしまう…そんな小さな奇跡の物語。
※開場は開演の45分前
料金:(自由席・一部指定席あり)前売3,000円 当日3,500円
台東区民割引:2,500円 ※前売・当日ともに
前売開始:11月20日(火)
チケットご購入先:東京アフロ(https://tokyo-afro.com/)・Confetti[カンフェティ]
★台東区民の方は台東区民割引チケットをご購入下さい。(販売開始日:11月20日(火))
ご購入先:江戸まちたいとう芸楽祭実行委員会事務局(台東区役所文化振興課9階④番窓口)
※要区民証明提示
電話 03-5246-1328(平日9:00-17:00)
東京アフロ 080-2189-3567
「東京アフロ」という生き方
浅草駅から徒歩だと15分くらいだろうか。三ノ輪の駅に近いあたりに東京アフロの拠点がある。地下の劇場へと降りる急な階段の入り口には、アフロヘアのマークと共に「東京アフロ始めました」のメッセージが。綱田琢と砂月夏輝の二人は、ここで単に劇団を始めたのではない。東京アフロという生き方を始めたのだ。
東京アフロ(中央:綱田琢・砂月夏輝)
二人の経歴は少々ユニークだ。綱田は保育士を10年勤めたのちに芝居の世界に入った。子どもたちと過ごすうちに「この子たちが大きくなった時の社会を良くしなくては何も変わらない」という思いに駆られての決断だった。砂月は看護師だった。「病気とか死とかを身近に見る毎日で、自分の存在を残す何かをしたくなったのかもしれませんね。」口調は穏やかなのだが話す言葉の熱量が大きい。二人は時々とても似ている。そんな二人が、とある舞台の出演者として出会う。二人を引き合わせたのが演出のKS LABO。そして東京アフロは浅草に生まれた。東京アフロは、ほとんど毎週末この浅草、スタジオ365で公演を行なっている。客席数は少ないが舞台との一体感が感じられる居心地のいい空間だ。因みに昼間は浅草で人力車を引いている綱田が、希望のお客様を浅草駅から劇場まで送迎するサービスもあるので、ご来場の際はぜひご利用を。公演を週末に限ることでコストパフォーマンスを上げようという工夫だが、二人はほぼほぼ、劇場に縛られることに。他の舞台での公演に出演するのも大変ですね、と水を向けたら「僕は、東京アフロでやっていくって決めているんで」と即答された。
彼等の創り出す舞台もまた、彼等によく似ている。表面上はひょうひょうと一見波風立たないと見えて、実はうちに潜む思いやエネルギーが観る者の気持ちをグイっと揺さぶる。旗揚げから僅か1年、芸楽祭への参加は次なるステージへの最初の一歩だ。「ニューヨーク公演が夢なんです。ニューヨークだけじゃなくて、世界を公演して歩いて、ニューヨークにたどり着きたいと思っています。」インパクトのある劇団名も、公演形態も実はその夢を実現するための戦略の一つだった。淡々と語りながら、説得力がある。こうやって一歩ずつ、ニューヨークへでもどこへでも向かっていくに違いない。「とりあえず芸楽祭で、浅草の真ん中まで進みます。」と笑っている。東京アフロという人生ゲーム、なんと面白そうではないか⁈