演劇連携公演
龍昇企画Ryusyokikaku「エレジー ~父の夢は舞う~」
凧、それはふるさとの匂いがします。
幼い日の風の音が聞こえてきます。
家族とは?
老いとは?
きずなとは?
心のときめきや哀しみの中に、「親子」「夫婦」「兄弟」、様々な人間のあり方が浮かびあがる。
笑いと哀しみの中で親子や兄弟など、様々な人間の在り方を描く。
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プログラム概要
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イベントレポート
日時・会場
- 日時
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令和6年1月24日(水)19:00開演
令和6年1月25日(木)19:00開演
令和6年1月26日(金)14:00開演/19:00開演
令和6年1月27日(土)14:00開演
令和6年1月28日(日)14:00開演
- 会場
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上野ストアハウス(台東区北上野1-6-11 NORDビルB1)
※自転車・自動車共に駐車場のご用意はありません
プログラム内容
ストーリー
80年代の清水邦夫の最高傑作。
「家族」とは、「老い」とは、「きずな」とは?
今の時代を先取りするような冴えた筆力で、笑いと哀しみの中で親子や兄弟関係など、様々な人間のあり方を描く。
ある日、元工業高校生物科の教師であった吉村平吉のもとに、近年他界してしまった一人息子草平の内縁の妻であった塩子という女性が突然現われる。かつては平吉と塩子の間にはちょっとした確執があった。二度と平吉の前に姿を現せる事のないはずだった塩子。そんな彼女が再び現れた理由とは、家のローンについての相談事であった。再会した二人は以前と変わらずギスギスとした関係のままだったが、やがて次第に彼らの心がふれあい始め、いつしか奇妙な絆が芽生えてしまうのだが、その絆が故に思わぬ事態を招いてしまい…。
男勝りで一本気の嫁と頑固な舅の間に生じる緊張感に、狂言回しの弟や嫁に求婚する青年医師、伯母が絡んできて、複雑な人間模様が展開される。
出演者・スタッフ
作:清水邦夫
演出:西沢栄治
キャスト:龍昇、塩野谷正幸、松永玲子、小野健太郎、関根麻帆
照明:千田実
音響:渡辺禎史
劇団概要
1985年に旗揚げし、年1~2本のペースではあるが着実に作品を発表し続けている。
一人の俳優が、作家・演出家・キャスト・スタッフを雇いプロデュースするというスタイルは、日本の演劇界においては珍しく、これまでも様々な作家(平田オリザ、犬井邦益、平田俊子)、演出家(佐藤信、岡本章、松本修、福井泰司、木村真悟ら)と手を組み生み出された作品は多岐にわたる。集団としてのポリシーは「役者が舞台上にしっかりと立ち得る劇空間を創り上げること」であり、その実現のためには手間暇を惜しまない。
鑑賞・参加方法How to watch
- お申し込み方法
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下記の購入先カンフェティにて、前売り販売のお申し込みを受け付けします。また、ストアハウスでも予約を受け付けます。
※未就学児のご入場はご遠慮いただいております。
【料金(税込)】
全席自由席
<前売・予約>
一般 4,500円
学生 3,000円(ストアハウスのみ取扱い)
<当日>
5,000円
【販売開始日時】
令和5年12月22日(金)
【購入先】
①カンフェティ
(WEB購入)https://confetti-web.com
(電話受付)0120-240-540(平日10:00~18:00)
②ストアハウス
(WEB受付)https://www.storehouse.ne.jp
(電話受付)03-5830-3944
- 区民招待について
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◆◆◆当選された方にチケットを発送しました◆◆◆
区内在住・在勤(学)の方を抽選でご招待します。
ご応募は、WEBまたはハガキで受付します。
◆区民招待日時
①1月24日(水)19:00
②1月25日(木)19:00
③1月26日(金)14:00
④1月27日(土)14:00
【WEBでの申込み】
申込フォームより申し込んでください。
【ハガキでの申込】
希望の公演名、招待日時、希望人数(2人まで)、郵便番号、住所、氏名(ふりがな)、電話番号、在勤(学)の場合は会社(学校)名、所在地を記入して下記郵送先へ(1人1枚、記入不備、2枚以上は無効)。
[郵送先]
〒110-8615
台東区役所 文化振興課内
江戸まちたいとう芸楽祭実行委員会事務局
「演劇連携公演」区民招待係
【申込締切】
12月15日(金)必着
※応募者多数の場合は、抽選とし、当選の発表はチケットの発送をもって代えさせて頂きます。
※客席までの間に階段があります。予めご了承ください。
お問い合わせ
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ストアハウス
☎ 03-5830-3944
✉ info@storehouse.ne.jp
寒さが厳しくもすっきり晴れ渡る、まさに冬らしい気候となった1月26日に、上野ストアハウスにて、龍昇企画『エレジー~父の夢は舞う~』を観劇しました。今作は、1983年度第35回読売文学賞を受賞した、80年代の清水邦夫の最高傑作と言われる作品で、「家族」とは、「老い」とは、「きずな」とは?がテーマとなっています。まさに現代を先取りするような内容で、親子や兄弟関係など、様々な人間の在り方が描かれています。
会場内は満員で、緊張感と期待感に包まれるなか、開演を待っていると、観客席の最前列に座ってスタンバイしていたキャストの登場により始まり(予想外の演出に驚きました!)、あっという間にその世界観に引き込まれていきました。
物語は、病気により一人息子:草平を亡くした偏屈で頑固な父親:平吉の元に、草平の内縁の妻で、平吉とちょっとした一件から確執のあった女性:塩子が訪ねてきて、これまで草平が支払ってきた平吉の家のローンについて相談する事から始まります。そんな二人を中心に、平吉の弟:右太、塩子の伯母:敏子、塩子に求婚する青年医師:河崎青二の三人を巻き込んだドラマが展開していきます。
右太(弟)は平吉(兄)になんでも頼りっきりではあるものの、平吉と塩子のギスギスした関係の修復に世話を焼く心優しくなんとも憎めないキャラクターで、伯母は塩子に寄り添いつつも精神疾患を抱えてやや不安定な状況で。塩子に求婚する河崎青二はどこか自己中心的で・・・。そんな五人の想いや価値観が一致せず、お互いの関係が上手くいかないギクシャクする展開が続くなかで、人間関係や家族の在り方について、とても考えさせられました。
今作では、平吉が凧の研究家という設定により、舞台上の自宅の部屋には凧が置かれていたり、凧作りや凧揚げのシーンが出てきますが、そのなかでも、どこに飛んでいくか分からない「糸の切れた凧」に言及するシーンは、今回の物語に登場する五人の、不安定でどうにもならない状況が象徴的に表現されているようで、とても印象的でした。
物語のクライマックスでは、全く想像していなかった悲劇的な結末を迎えますが、頑固オヤジ:平吉の人間的で愛情に溢れる一面を垣間見る事が出来て、とても救われるとともに、少しほっとした気持ちになりました。
この作品は、観る人の感覚や考え方などによって、解釈が全く異なると思いますので、皆さんそれぞれの感想や意見が非常に気になるところですが、圧倒的な存在感でとても魅力的な五人の俳優の“生き様”に感動しつつ、会場を後にしました。
coming soon
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