演劇連携公演
劇団新人会Gekidan Shinjinkai「人形の家」
ノーラの秘密とは、待っていた奇蹟とは、自分に対する義務とは。
人間の持つ苦しみ、恐れ、痛み、愛らしさ、喜びを深く描くノルウェーの劇作家、ヘンリック・イプセンの代表作「人形の家」。
1879年の作品が今を生きる人々にどのように響くのか。
創立68年を迎えた劇団新人会が挑みます。
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プログラム概要
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イベントレポート
日時・会場
- 日時
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令和4年11月2日(水) 18:30開演
令和4年11月3日(木・祝)14:00開演 / 18:30開演
令和4年11月4日(金) 14:00開演 / 18:30開演
令和4年11月5日(土) 14:00開演 / 18:30開演
令和4年11月6日(日) 14:00開演
November 2, 2022 (Wednesday) 18:30 start
November 3, 2022 (Thursday / holiday) 14:00 start / 18:30 start
November 4, 2022 (Friday) 14:00 start / 18:30 start
November 5, 2022 (Saturday) 14:00 start / 18:30 start
November 6, 2022 (Sun) 14:00 start
- 会場
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上野ストアハウス(台東区北上野1-6-11 NORDビルB1)
※自転車・自動車共に駐車場のご用意はありません
プログラム内容
■ストーリー
社会派と言われたノルウェーの劇作家、ヘンリック・イプセンの1879年の作品ですが、今も、心に響きます。
「あの人が今のようにあたしのことを大騒ぎしてくれなくなった時のこと。つまり、あの人の前であたしが踊りを踊っても、仮装しても、お芝居の台詞を言っても、ちっとも、嬉しがらなくなった時のことよ。そんな時に、何か取っておきのことがあるといいでしょう――あなた、このあたしの大秘密をどうお思いになって?やっぱしあたしは役に立たない人間かしら?」
■スタッフ・キャスト
原作:ヘンリック・イプセン
演出:前田昌明
キャスト:萩原萠/観世葉子/森一/磯貝誠/武藤令子/堀元宗一朗/中村泉/山田梅 他
■団体概要
1953年「オーソドックスな演劇の伝統を継承しながら今日の日本を描く」という目標のもと、俳優座スタヂオ劇団として発足。俳優座養成所2期生、3期生24名で1954年8月第一回公演、サルトル作、千田是也演出「墓場なき死者」(俳優座劇場)を上演。創立68年を迎える現在も今の人の心に訴える作品作りを模索し続けている。
鑑賞・参加方法 How to watch
- お申し込み方法
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下記の購入先「CoRich 舞台芸術!」にて、お申し込みを受け付けています。
※未就学児のご入場はご遠慮いただいております。
【料金】全席自由席
一般5,500円(前売5,000円)
高校生以下4,000円
【購入先(WEB購入)】https://stage.corich.jp/stage_main/138675
【電話受付】090-9304-3417
- 区民招待について
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◆◆◆当選された方にチケットを発送しました。◆◆◆
区内在住・在勤(学)の方を抽選でご招待します。
□区民招待日時(各日2組4名)
①11月4日(金)午後6時30分
②11月5日(土)午後6時30分
③11月6日(日)午後2時
ご応募は、WEBまたははがきで受付します。
締切り:10月14日(金)(必着)
応募者多数の場合は、抽選とし、当選の発表はチケットの発送をもって代えさせて頂きます。
【WEBでの申込み】
申込フォームより申し込んでください。
【ハガキでの申込】
希望の区民招待日時、希望人数(2人まで)、郵便番号、住所、氏名(ふりがな)、電話番号を記入して下記郵送先へ(1人1枚、記入不備、2枚以上は無効)。
[郵送先]
〒110-8615
台東区役所 文化振興課内
江戸まちたいとう芸楽祭実行委員会事務局
「演劇連携公演」区民招待係
お問い合わせ
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劇団新人会Gekidan Shinjinkai
☎090-9304-3417
✉gekidanshinjinkai@gmail.com
晩秋とはいえ穏やかな晴天の11月上旬。
舞台の上にはシンプルで印象的な1枚のドアが浮き上がって見える中、客席は満員で、これからどのような舞台が始まるのか、ワクワクドキドキしました。
まずは「人形の家」の簡単なあらすじのご紹介から。
弁護士で銀行の次期頭取が決まっているヘルメル(磯貝誠さん)とその妻ノーラ(荻原萠さん)の夫婦は、3人の子供に恵まれ、どこから見ても幸せな家族です。しかし、ヘルメルが頭取就任後に解雇しようとしたクログスタット(堀元宗一朗さん)は、その昔ノーラが彼から不正に借金をした人物。クログスタットはノーラに何とか解雇しないよう夫のヘルメルに頼んで欲しい、さもないと偽造のサインで借金をしたことをばらすと脅されてしまいます・・・。
「人形の家」は1879年にデンマークで上演されたノルウェーの劇作家ヘンリック・イプセンの代表作で、日本でも約100年前の明治44年に上演されています。しかし、現代の令和の時代に観ても、女性の自立や家族の在り方など本当に考えさせられる、衝撃的な作品でした。
見どころはたくさんありましたが、その中でも特に注目すべき2点をご紹介したいと思います。最初は作品のテーマ性です。ヘルメルとノーラ夫妻は上流階級で、かわいらしい子供3人と乳母や家事を行う女中までいて何の不自由もなく暮らしています。そのような中で、ある事件がノーラの身に降りかかり、この事件をきっかけに、ノーラは妻として自分の役割とは何なのか、自分は夫から愛されていると言えるのだろうかと自問します。また、この事件をきっかけに夫ヘルメルが妻としての自分や家族をどう見ているのか、夫の仕事に対する価値観がノーラの目の前で露呈してしまいます。そしてノーラは悟るのでした。私は夫の人形ではない、女性も一人の自立した人間であると。ヘルメルが自分の元に戻ってきて欲しい、改心するのでやり直そう、と言っても決意は固く、ノーラは家族を残して家から去っていきます。
劇団新人会の皆さんの熱演では特に最後の場面で、妻ノーラと夫ヘルメルの二人の役者によるセリフの応酬は大変見応えがありました。特に、ノーラがまるで人形のような妻から、自立した女性へと変貌する姿に感激しました。夫の狼狽・嘆願・絶望・後悔といった負の感情も表情豊かで舞台に引き込まれました。お二人とも熱演という言葉では表現できないほどの人間の業が渦巻いていました。
劇場を出ると舞台の余韻による感情の高ぶりを感じながら、色々と心に響く貴重な観劇体験となりました。
撮影:株)ITIGENヴイウエーブ 成毛章浩
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