まちかど映画会＠谷中区民館

「ピーターラビット」と言えば、可愛らしいウサギの絵本で大変有名です。今回は、この「ピーターラビット」のハリウッド実写版（日本語吹替版）を上映しました。

当日は天気も穏やかで、多くの家族連れが来場し、子供から大人まで皆さんのワクワク感が伝わってくる上映前の様子でした。

絵本でも大変可愛らしい「ピーターラビット」ですが、ピーターはとってもいたずらが大好きなウサギです。イギリスの自然豊かな田舎町で暮らす青いジャケットがトレードマークのピーターは、画家で自然とウサギが大好きな心優しいビアととっても仲良しでした。ピーターは三つ子の妹といとこのベンジャミンの5人で、ビアの家の隣の木の下で暮らしていました。そこへ大都会のロンドンからちょっぴり神経質でイケメンの男性トーマス・マグレガーが引っ越してきます。両親を亡くしたばかりのピーターにとってビアは心を許せるたった一人の女性でしたが、マグレガーも美しくてピュアなハートを持つビアに次第に惹かれていき、ピーターは嫉妬して追い出そうとするのでした…。

ここでは、この映画の魅力を3つほど紹介したいと思います。まずは何と言ってもその特撮・CGの技術です。映画にはウサギのピーターをはじめ、その仲間の動物たちがそれぞれの個性を持ってたくさん描かれています。大人しそうで少し気取っている豚、体は大きいものの動きや話し方がのんびりしている鹿、歌声や踊りが特徴の鳥などたくさんの動物たちが、実写のようなリアリティと温かみのあるキャラクターとして数多く登場します。

2つ目は、ピーターの人を思いやる気持ちです。始めは、大好きなビアをマグレガーに取られてしまのではという嫉妬心で彼を追い出してしまいます。しかし、ある出来事をきっかけにビアにとっての本当の幸せとは何なのかを改めて考え直します。そしてピーター自身の秘密と嘘をビアに正直に話し、彼女の愛するマグレガーに対する誤解を解くのです。

3つ目は、歌あり踊りあり笑いあり、そしてアクションありのエンターテインメントに溢れた作品になっているところです。実在するロンドンの高級百貨店「ハロッズ」を使用したアクションシーンやビックベン、バッキンガム宮殿などロンドン市内の名所も数多く登場し、まるで、自分もロンドンの町にいるかのようでした。上映時間は95分でしたが、あっと言う間の時間に感じました。

子供たちも全く飽きることなく、最後まで見入っていて、中には感動して泣き出す子供もいました。上映終了後、谷中区民館を出ると、目の前には初音の森が広がっています。ひょっとしたら、そこにはピーターや彼の仲間がいるようなそんな不思議な気持ちになりました。